私たちの暮らしは、基本的に「お金」との交換で成り立っています。
食事をするにも、どこかに出かけるにも、娯楽を楽しむにも、何かしらお金が必要になる。
だからこそ「豊かに暮らしたい」と思えば思うほど、生活にはより多くのお金が求められていきます。
ただ、その一方で「お金は最強の時短ツール」でもあります。
モノもサービスも、すぐ手に入る。便利で効率的。けれどその分、「作る過程の面白さ」や「手間の楽しさ」はどんどんスキップされていく。
だからこそ、お金をかけずに楽しめる“創作の趣味”こそが、実は最強の節約術だと、私は思っています。
娯楽は、自分で作って自分で消費するのが一番おもしろい
すでに完成された娯楽を受け取るのではなく、自分でゼロから作って、それを自分で楽しむ。
これは、ある意味とても贅沢な体験です。けれど、必ずしもお金をかける必要はありません。
たとえば、僕自身は音楽を作るのが趣味ですが、「自分好みの曲を、自分のために作って聴く」というのは、かなり幸せな時間です。
ブログを運営も同じで、「こういうブログで、こういう記事があったらいいな」と思うものを自分で書く。それが意外と面白かったりします。
自分のために、自分が楽しむものを作る。
この循環ができると、他人に依存しない“豊かさ”を感じられるようになります。
【ステップ①】まずは「自分が何をよく消費しているか」を知る
創作の趣味を始めるうえで、最初にやってほしいのは「自分が日ごろ、どんな娯楽を好んで消費しているか」に気付くことです。
たとえば──
- YouTubeで音楽ばかり聴いているなら → 音楽を作る側に回る
- 漫画をよく読むなら → 自分でも漫画やイラストを描いてみる
- ブログやエッセイをよく読むなら → 書く側に回ってみる
- ゲーム実況をよく見るなら → ゲーム制作に触れてみる
「消費するだけだった世界」が、「作り手の視点」に変わることで、見える景色が一気に変わってきます。
【ステップ②】できるだけお金をかけずに、とりあえず作ってみる
創作趣味の良いところは、「とりあえず始めてみる」ことができるところ。
今はYouTubeや無料のブログサービス、フリーソフトなど、初心者向けの情報やツールが充実しています。
しかもAIの力を借りれば、知識がなくてもアイデア出しや制作の補助がグッとやりやすくなりました。
なので、いきなり高い機材を買ったりスクールに申し込む必要はありません。
まずはお金をかけずに「やってみる」ことが大事。
ちょっとやってみて「思ったより面白くなかったな」と感じたら、また別のことを試してみればOK。
創作って、失敗しても何も失うものがないのが強みです。
【ステップ③】できたものを発信してみる
作ったものは、自分で楽しむだけでも十分ですが、SNSなどで発信してみると、ちょっと違う楽しさも生まれてきます。
誰かに反応してもらえると嬉しいし、「これ、良いですね」と言ってもらえるだけで、創作に自信が持てるようになる。
人によろこんでもらえるという経験が、創作を続けるモチベーションにもなります。
さらに、自分の作品が誰かの「きっかけ」になることもあります。
あなたの創作に触れた誰かが、次の創作者になるかもしれない。そう考えると、なんだかワクワクしませんか?
創作の延長線上に、収入が生まれることもある
もちろん、創作の目的はお金ではありません。でも、続けていくうちに「お金になる」こともあります。
たとえば、ブログで書いた記事に広告を貼って収益が発生したり、作った音楽を販売したり、イラストを依頼されたり。
私の場合はDTMを始めたことにより、ゲームの音楽制作の依頼が来たり、ブログの記事からテレビやラジオに出演する機会があったり、製品レビュー記事の制作依頼があったりという感じです。
少しずつ、自分の好きなことが「価値あるもの」として社会と繋がっていくんです。
創作の輪が、世界を少しだけ豊かにする
私たちが普段楽しんでいる映画、ゲーム、音楽、文章──どれもすべて、誰かの「好き」が形になった創作物です。
あなたが作るものも、きっと誰かにとっての娯楽になるかもしれない。
その小さな一歩が、巡り巡って、豊かさの輪を広げていく。
「お金がないと楽しく暮らせない」なんて、そんなことはありません。
むしろ、自分で手間をかけて作ったものにこそ、本当の楽しさが詰まっている。
ぜひ、あなた自身の「創作」という名の娯楽を見つけてみてください。
それが、最強の節約術であり、最強の自己表現にもなるのです。
おすすめの書籍
創作を趣味から一歩進めて、他人に届けたいと思ったときに役立つ「自己表現」の考え方が学べます。ブログや音楽など、ジャンル問わず刺さる内容。
経営者、コンサルタント、著述家、講演家と多忙な著者の時間術について学べます。
創作を始めたいけど「自分にアイデアがあるか不安」という人に読んでほしい名著。手頃なボリューム感で読みやすく、長く読まれ続けている本です。