
今回はダイソーの「ハイレゾ対応イヤホン Type-C」を買ったので簡単にレビューしていきます。
価格は税込770円と以前レビューしたStandard Productsのハイレゾイヤホンに比べると200円ほど高くなっていますが、イヤホンジャックからType-C接続になったことによるコストアップでしょうか。
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Standard Productsの「ハイレゾ対応イヤホン」は550円とは思えないハイクオリティなサウンドでした
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本体はアルミニウム製なのでチープさはさほど感じませんが、見た目としてデザイン性がないので、価格相応といった感じのルックスでしょうか。
LR表記は分かりやすいです。

スマートフォンへの接続は、先端のUSB Type-C端子をそのまま差し込むだけ。複雑なペアリングや設定は一切不要です。これは有線ならではの大きなメリットですね。

ケーブルの途中には、マイクとコントローラーが付いています。音量のプラスマイナスボタンに加え、中央にあるボタンは、音楽の再生や停止、着信時の受話や終話の役割を担います。さらに、二度押しで曲送り、長押しで音声アシスタントの起動ができるようになっています。
これらの操作がスムーズに行えるため、スマートフォンをポケットやカバンに入れたままでも快適に操作が可能です。
音について
パッケージには、「高音域」と「解像度」が強調されていますが、実際に聴いてみると、その通りの傾向を感じます。
音は比較的クリアで、雑味が少ない音の輪郭を感じさせるものとなっています。全体的にはクセのないバランス型となっていますが、高音域に重きが置かれているようで、曲によっては少し刺さってくる感じです。
もう少しだけマイルドな方が耳には優しいとは思いますが、音量を絞って聴くのであれば、これくらいの方が聴きやすいのかもしれません。。
一方で低音域に関しては、かなり控えめな印象を受けます。
全体的なバランスで見ると、低音の再生量は平均よりほんの少しだけ少ないと感じました。輪郭は掴みやすいのですが、音楽全体を土台として支えるような厚みは感じませんでした。
ロックやEDMなどの低音を重視するジャンルでは、若干物足りなさを感じるかもしれません。
オーディオプレーヤーアプリのイコライザー機能を使うのであれば、若干高域を下げて、低域は好みで盛るようにすると気持ちよく聴けそうです。
ハイレゾ感をものすごく感じさせてくれるものではありませんが、総合的には770円のイヤホンとして、十分なクオリティを持っているように思いました。
個人的に、音質に点数をつけるのはあまり好みではありませんが、あえて客観的な評価として点数を付けるとすれば、「770円でUSB Type-C対応」という条件を加味すると、85~90点をあげても良い完成度の高さだと思います。平均点という観点から見ても、80点前後の水準にあることは間違いありません。
終わりに
最近は完全ワイヤレスイヤホンが主流ですが、有線イヤホンにはワイヤレスにはない大きなメリットがあります。それが充電を一切気にしなくていいという点です。
ワイヤレスイヤホンを使っている方ならたまに経験する、「さあ、聴こう!」という時に充電切れという悲劇。このダイソーのType-Cイヤホンをサブ機としてカバンやデスクの引き出しに忍ばせておけば、そんな時に確実に音楽を楽しむことができます。いざという時の頼れるバックアップとして一つ持っておくと便利です。
ダイソーでイヤホンを選ぶ際の一つの目安として、この「ハイレゾ」表記があるものを選ぶと、一定水準以上の音質が担保されている可能性が高いです。もちろん、ダイソーにはさらに安価なイヤホンもありますが、「クリアな音でストレスなく音楽を楽しみたい」という方は、少し価格が上がっても「ハイレゾ対応」と書かれたモデルを手に取ってみてください。
今回の「ハイレゾ対応イヤホン Type-C」は税込770円と、ダイソーの中では高価格帯に位置しますが、その価格以上の価値を十分に提供してくれる製品です。お金をかけずに良い音を楽しみたい方や、ワイヤレスイヤホンのサブを探している方は、ぜひお近くのダイソーで探してみてはいかがでしょうか。
