先日、父が体力的な理由で法事に来られなかった出来事がありました。駅から徒歩10分という距離が負担だったこと、そして日曜日の込み合った状況で2時間以上待つのが難しかったことを考えると、家で待つ選択が正解だったのかもしれません。とはいえ、75歳の父がそうなってしまった背景には、引退後に活動量が減り、家で静かに過ごす時間が増えたことが関係していると感じています。
その法事の日には久しぶりに兄にも会いました。父のこともあり、兄から「お前は何歳になってもちゃんと身体は鍛えとけよ」と言われました。兄はベテランのケアマネージャーで、「父のようになってしまったら、しっかりした体力を取り戻すのはほぼ不可能だ」と、プロとしての視点から厳しい言葉がありました。これまでにそうした人を数多く見てきたのでしょう。
兄は普段から狂ったようにジムで鍛え続けている面白い人ですが、今回の件で私も身体作りがどれほど重要か、改めて気づかされました。どれだけ健康であっても、体力がなければ行動が制限され、生活の質が下がるのは明白です。
体力は取り戻すより「維持する」のが鍵
兄が言った「一度失った体力を取り戻すのはほぼ不可能だ」という言葉が胸に響きました。若い頃は、少し運動をすればすぐに体力を回復できたかもしれません。しかし、40代を過ぎると体力や筋力の回復には時間がかかり、加齢とともにその傾向は強まります。だからこそ、今から体力を「維持」し続けることが何より大切です。
40代から始める身体作りの実践法
1. 生活の中で運動量を増やす
忙しい日常の中で、特別な時間を取るのは難しいかもしれません。しかし、ちょっとした工夫で日常の運動量を増やすことは可能です。
- 階段を使う:エスカレーターやエレベーターを使わず、階段を選ぶ。
- 1駅分歩く:通勤や買い物の際に、電車やバスを1駅手前で降りて歩く。
- ながら運動:歯磨きをしながらかかとを上げ下げする、テレビを見ながら軽いストレッチをする。
2. 筋力トレーニングで基礎を作る
兄のように「狂ったようにジムに通う」のは難しいとしても、筋力トレーニングは自宅でも十分取り組めます。
- スクワット:脚の筋力を鍛え、歩行能力を維持。10回×3セットが目標。
- プッシュアップ:上半身の筋力維持に効果的。膝をついた状態から始めてもOK。
- 体幹トレーニング:プランクや腹筋運動でバランス感覚と姿勢を改善。
3. 柔軟性とバランス感覚を養う
筋力だけでなく、柔軟性やバランス感覚も重要です。これらは転倒予防やケガ防止に役立ちます。
- ヨガやストレッチ:毎日5分からでも始める。特に寝る前や起床後がおすすめ。
- 片足立ち:歯磨き中や調理中に取り入れ、バランス感覚を鍛える。
兄の言葉から学んだ「未来のための体力づくり」
今回、兄との会話を通じて、身体作りの重要性を再認識しました。兄のようにジム通いを徹底するのは私にはハードルが高いですが、日常生活の中で体力を維持する工夫はすぐに始められます。そして、それは「今」だけでなく「未来」の自分の生活を守るための投資です。
父が徒歩10分の道のりに苦労し、長時間の待ち時間が負担になる状況を目の当たりにしたからこそ、将来の自分のために今から行動を起こすことの大切さを実感しました。
身体作りを今日から始めよう
私たち40代は、まだ体力を維持し鍛える余裕がある年代です。この年代をどう過ごすかが、10年後、20年後の生活の質を決定づけます。忙しい日々の中でも、少しの意識と工夫で「動ける身体」を保つことができます。
「身体は資本」という言葉を胸に刻み、未来の自分に感謝される行動を今日から始めてみませんか?
最近はchocoZAPのような気軽に利用できるトレーニングジムも増えてきたので、自分の意志だけで頑張るのは難しいという人は利用するのも良いかもです。
お互いに、何歳になっても元気に動き回って楽しく過ごせる身体作りを目指して頑張りましょう。