AVIREXのM-56ジャケットを手に入れたことをきっかけに、私は「ミリタリーウェア」というジャンルに強く惹かれるようになりました。
最初はファッションの一部として、いわゆる「ミリタリーテイスト」のデザインがかっこいいと思っていたのですが、調べていくうちにリアルミリタリーに興味が移っていきました。
実際の軍で支給されていたアイテムには、現代の洋服とは一線を画す「戦うために作られた機能美」が宿っていて、それがとても魅力的に映ったのです。
そんな時に見つけたのが、フランス軍のF-1ジャケットでした。ちょうど春に羽織れる薄手のアウターを探していたこともあり、いくつかのミリタリーショップを見て回った末、「WAIPER」でデッドストックのF-1ジャケットを4,950円と何ともありがたい価格で購入しました。
フランス軍 F-1ジャケットとは
フランス軍が採用していた実用的なフィールドジャケットで、前モデルである名作「M64ジャケット」の後継として生まれました。
高温地域での運用も想定しており、素材には薄手で通気性の良いヘリンボーン織りの生地が使われています。
いかにも“軍モノ”といった無骨なルックスでありながら、軽くて柔らかい着心地は春や秋などの季節の変わり目にとても重宝します。
中に着るものを調整すれば、夏の夜や肌寒い初秋にも活躍してくれそうです。
とは言え、実際はF1では生地が薄すぎるということで、厚手の生地にアップデートされたF2へと替わっていくんですけどね。
サイズ感・ディテールについて
私が購入したのは着丈78cm、身幅60cm、肩幅50cm、袖丈68cmの120Lというサイズ。カラーはオリーブドラブです。
エポレットが付いているのですが、個人的にミリタリーのデザインとしてはかなり好み。
身長180cm・体重78kgの私が着て、ほどよくゆとりがあり、肌寒い日は厚手のトップスを着ても大丈夫そう。
着丈はちょうどお尻が半分隠れるくらいで、40代の着るアウターとしてはかなりいい感じのサイズ感でした。
ポケットの配置や作りも非常に実用的です。胸のジッパーポケットはそれぞれスマートフォンと最近さらに小さくした財布を入れてます。
腰のフラップ付きポケットは大きめで、普段は手を突っ込んでるだけですが、モバイルバッテリーや折りたたみのエコバッグなどを入れておけば、バッグ無しでお出かけも出来ますね。
スペインの老舗ウェアメーカー「fecsa」社が製造していたもので、縫製はかなり綺麗でさすがはミルスペックだと感じました。
日常着として扱いやすいのもポイントです。洗濯機で気軽に洗える素材で、この記事を書いている時点ですでに4回ほど洗ってしまいました。
シワが気になるときは軽くアイロンをかければOKで、ガシガシ使っていける気楽さがあります。
こういった「気を使わなくていい服」というのも、長く付き合う上でわりと大事ですよね。
ちなみに生地の色合いはこの画像が一番近い感じです。
まとめ:ミリタリーウェアはミニマリズムとも相性が良い
私はロンTの上から羽織る事がほとんどで、休日の散歩や外出など、ちょっとした外出時に毎回手に取ってしまう一着になっています。
たまにワイシャツ+スラックスなどのキレイめ系で合わせてもかなりいい感じになるので、これ1枚で幅広い着回しが可能です。
春秋はもちろん、大阪であれば薄手のインナーダウンを重ねることで、序盤の冬くらいは大丈夫かもしれません。
ミリタリーウェアには「余分なものを削ぎ落とした機能美」があります。これは、ミニマリズムとも通じる価値観だと思います。
必要なものだけを残す。使いやすく、丈夫で、無駄のないものを選ぶ。F-1ジャケットはそんな考え方にフィットするアイテムでした。
今後も、こうしたリアルミリタリーの中から、本当に使えるものを少しずつ選び取っていきたいと思っています。