「終活なんて、もっと年を取ってから考えればいいでしょ?」
数年前までの自分も、そう思っていました。終活という言葉は、どこか遠い未来の話のように感じていたし、まだまだ先のことだと考えていたからです。
でも、40代に入ってから、ふと「今のうちに整理しておいた方がいいかもしれない」と思うようになりました。大きな理由は3つあります。
1. 身の回りの整理をしないと、後々面倒になると気づいた
40代にもなると、20代・30代の頃よりも「気に入って買ったモノ」や「なんとなく持ち続けているモノ」が増えてきます。
例えば、昔ハマっていた趣味の道具、読んでいない本、ほとんど着なくなった服、整理できていない書類やデータ……。
「このまま年を取ったら、このモノたちはどうなるんだろう?」
そんなことを考えたときに、「先に整理しておけば、あとあと楽になるはずだ」と思いました。
実際に片付けを始めてみると、意外なことに気づきました。
それは、「本当に必要なモノは思っていたより少ない」ということ。
20代の頃は「好きなものに囲まれているのが幸せ」だと思っていたけど、40代になった今、「本当に必要なモノだけを持っていたほうが快適だ」と感じるようになったのです。
この変化は、年齢を重ねることで価値観が変わった証拠かもしれません。
2. 体力も気力もあるうちにやっておくべきだと思った
終活というと「遺品整理」や「財産の整理」みたいなイメージがあるけれど、実はそれだけではありません。
**「これからの人生を、どういう形で生きていくのか?」**を考えることも、終活の一環だと思います。
でも、それを考えたり、実際に整理したりするには、それなりの気力と体力が必要。
たとえば、実家の片付けをした経験がある人ならわかると思いますが、不要なモノを処分するのって、かなりの労力がかかります。
- 物理的にモノを運び出す体力
- 「これは本当に捨てていいのか?」と判断する決断力
- 「これは必要だったな」と後悔しないようにする冷静さ
これらを考えると、50代・60代になってからよりも、まだ動ける40代のうちにやっておいたほうが楽だと感じました。
3. 人生の「折り返し地点」に来た実感があった
40代になると、若い頃には考えもしなかったことが、ふと頭をよぎるようになります。
「もし明日、突然倒れたら?」
「今、自分がいなくなったら、周りはどう思うだろう?」
「自分の人生、このままでいいのかな?」
これはネガティブな意味ではなく、「これからの人生を、どう過ごしていくか?」を真剣に考えるようになった、ということです。
実際、同世代の友人と話していても、こうした話題が増えてきました。
- 「あと20年働いたら定年だけど、その後どうする?」
- 「親の介護とか、そろそろ考えないといけないよね?」
- 「健康診断でちょっと引っかかったんだけど……」
こういう話を聞くたびに、「自分も考えておかないと」と思うようになりました。
40代は、人生の折り返し地点。
今まで走ってきた道を振り返りつつ、これからの道をどう進むかを決めるタイミングなのかもしれません。
終活を始めてみたら、むしろ「身軽になった」
そんなわけで、少しずつ終活を意識して動き始めたのですが、やってみると意外と前向きな気持ちになれました。
- 不要なモノを減らすことで、部屋がスッキリして暮らしやすくなった
- データや書類を整理することで、「いざ」というときの安心感ができた
- これからの生き方を考えることで、漠然とした不安が減った
「終活=死の準備」ではなく、「これからの人生をより良くするための整理整頓」だと気づきました。
もし「終活なんてまだ早い」と思っているなら、一度、小さなことから始めてみるのもいいかもしれません。
たとえば、スマホの写真を整理するだけでも立派な終活です。
今、カメラロールに何千枚も写真が溜まっているなら、本当に必要なものだけを厳選してみる。
それだけで、意外とスッキリした気持ちになれるはずです。
まとめ:40代からの終活は、「未来の自分をラクにする作業」
終活を始めてみて思ったのは、**「未来の自分のために、今できることをしておくのが大事」**ということ。
- モノの整理をして、身軽に暮らす
- 体力があるうちに、できることをやっておく
- これからの生き方を考えて、より良い方向にシフトする
こうしたことを少しずつ進めるだけで、日々の生活も気持ちも軽くなると実感しました。
「終活なんてまだ早い」と思うかもしれませんが、早く始めるほどラクになります。
未来の自分のために、今から少しずつ動いてみませんか?