健康

【体験談】突発性難聴になったDTMerが耳と向き合って学んだこと

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こんにちは、AZU(@AZU0000)です。

今回は、2018年に私が体験した「突発性難聴」について、当時のことを振り返りながらお話したいと思います。

当時、音楽制作に関わる身として「耳」はとても大切な存在です。そんな耳が突然、いつもと違う音に変わってしまったときの不安や治療、そして今の気づきについて、当時の自分に語りかけるような気持ちで書いていきます。

突然の違和感から始まった症状

ある日、左耳にだけ「高音がキンキン響く」という違和感を覚えました。最初は疲れかと思っていたのですが、ファミレスでの食事中、食器の音に耐えきれなくなり、これはただ事ではないと近所の耳鼻科を受診。

検査の結果、左耳の低音域がかなり聴こえづらくなっており、さらに“ロボットボイス”のような音が重なって聞こえる状態でした。例えるなら「原音7:ロボット3」といった割合です。

音楽を生業にしている私にとって、それは大きなショックでした。

考えられる原因について

突発性難聴の原因ははっきりとはわかっていませんが、ストレスや自律神経の乱れ、ウイルス感染や血流障害などが関係しているとされています。

当時は音楽制作、レビュー執筆、そして新しい挑戦に向けた準備でとても忙しく、睡眠時間も平均3時間ほどに減っていました。若い頃はなんとかなっていたこの生活リズムも、30代後半の私には無理があったのかもしれません。

表面上はそう見えないように努めていましたが正直な所、毎日ちょっとしたことでイライラしていたり、何かに追われていたように焦って動き回って空回りしていたように思います。

あと、ミックスやマスタリングは、ある程度の音量で聴かないと見えてこない部分も大きいので、その際にはヘッドホンで大きな音を聴き続けていたというのがあり、これは完全に自殺行為ですよね。

生活習慣、食習慣、耳のケア、その全てが最悪だったということです。

回復への道のり

耳鼻科での治療の後、改善が見られなかったため、大きな病院を紹介されて診察を受けました。幸いにも「回復傾向にある」との診断。

先生から「心穏やかに過ごしてくださいね」と言われたので、心も身体も疲れ果てていたこともあり、少しの間は音楽やブログ運営から離れ、6~8時間の睡眠、静かな環境で何もせずに過ごす時間を意識して取るようにしました。

医師の処方で以下の薬を服用しました:

  • リンデロン錠(ステロイド薬)
  • アデホスコーワ顆粒(血流改善・耳鳴り緩和)
  • メチコバール錠(ビタミンB12補給)

その後、2週間後の再検査で聴力がほぼ正常範囲内に戻り、治療は無事終了しました。

◯が右耳、✕が突発性難聴の診断を受けた左耳です。

体感では理解していましたが、こうして数値で見ると、若干ですが左耳の方が高域を捉えやすいんだなと。

耳との向き合い方が変わった

現在も完全に以前と同じというわけではありませんが、生活に支障が出るほどの症状はなくなりました。耳鳴りもかなり軽くなり、気づけば忘れている日も多いです。

以前は無意識に酷使していた「耳」ですが、この経験を経て以下のような習慣を大切にしています:

1. 睡眠をしっかりとる

7時間以上の睡眠を意識し、質の良い眠りがとれるよう寝具も見直しました。「睡眠力は幸福力」という水木しげるさんの言葉は、今でも心に残っています。

ただ、最近はまた短くなりつつあるので注意しないとです。

2. 耳を休める時間を作る

音楽制作以外の時間では耳栓を活用し、静かな時間を確保。これだけでも耳鳴りの改善に効果を感じました。

あと、DTMの際も基本的にはなるべくヘッドホンを使わないようにしています。

AZU Soundworksではイヤホンのレビュー記事を書くことがありますが、その際も耳に負担をかけすぎないように心がけています。

3. リラックスする時間を増やす

湯船に浸かってぼーっとしたり、静かな空間で映画や音楽を楽しむ時間を大切にしています。

瞑想は今のところやっていませんが、本当の意味で「何もしない時間」をたまに作って、頭を空っぽにして過ごすこともあります。

終わりに

2018年に経験した突発性難聴は、私の人生観を変える出来事でした。あの年のことを思い返すたびに、健康のありがたさと、耳から届く世界の豊かさを再認識しています。

この体験が、同じような症状に悩んでいる方への小さなヒントになれば幸いです。

突発性難聴は「発症から早期に治療を開始すること」が回復へのカギだと言われています。私の主治医も「2週間以内が勝負」と話していました。

私の場合、運よく早期に気づいて行動できたこと、そして睡眠とリラックスによる自律神経の回復が功を奏したのかもしれません。

今後も耳との付き合いは続いていくと思いますが、「音が聴こえること」は決して当たり前ではないことを心に留めながら、大切に向き合っていきたいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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