ミニマリズム

ミニマリズムとの賢い付き合い方。手放すべきもの、手放さないもの。

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皆さんこんにちは。AZUです。

今回は40代の私が日々の生活で実践している「ミニマリズム」についてお話ししたいと思います。巷では「ミニマリスト」という言葉が浸透し、まるで無機質な部屋に住むことがミニマリズムのゴールであるかのような印象を持つ方もいらっしゃるかもしれません。しかし、私が考えるミニマリズムは、そういった極端なものではありません。

私自身、音声入力でこの原稿を書きながら、改めて感じています。ミニマリズムとは、単に物を減らすことではなく、「自分の生活の質(QOL)を高めるために、本当に必要なものを見極め、そうでないものを手放していくこと」だと考えています。

そのミニマリズム、本当にあなたの生活の質を下げていませんか?

YouTubeやブログで紹介されているような、究極のミニマリスト像に憧れる気持ちもわかります。私も最初は「これで良いのかな?」と、極端な方向へ傾きかけた時期がありました。しかし、経験から言えるのは、生活の利便性や快適さが損なわれてしまっては、本末転倒だということです。

例えば、土鍋でご飯を炊くのは確かに趣があり、美味しいかもしれません。でも、炊飯器のスイッチ一つで、美味しく炊き上がる便利さを手放す必要が本当にあるでしょうか?私は、炊飯器で炊いたご飯も十分に美味しいと思っています。無理に「ミニマリストだから」と不便な生活を選ぶ必要はありません。

調理器具や生活家電も同じです。誰かが「これしか持たない」と言っているからといって、それに倣う必要は全くありません。あなたの生活スタイルに合った、「あなたにとって便利なもの」は、きちんと残しておくべきです。

ファッション:数を絞ることは良いこと、でも捨てられないものもあって良い

私も服の数はある程度絞っています。毎日何を着るか考える手間を省き、お気に入りの服だけを大切に着たいからです。しかし、「一軍の服だけ」という考え方には疑問を感じています。普段着も必要ですし、寝る時にはパジャマを着る方もいるでしょう。

私も外出着と部屋着は分けていますし、仕事着ももちろんあります。これら全てを「一軍」と呼べるかどうかは別問題です。数を厳選し、ワードローブをシンプルにすることは非常に良いことですが、「これだけは捨てられない」という服があっても良いと私は思います。

例えば、私の場合は祖父から形見としてもらったレザーコートがあります。年に数回しか着ませんが、私にとっては大切な思い出の品です。こういった、感情的な価値を持つものまで無理に手放す必要はないのではないでしょうか。大切なのは、全体的なバランスです。

趣味:人生の喜びを奪うミニマリズムは本末転倒

皆さんも、何かしら趣味をお持ちのことと思います。趣味に関する道具やコレクションは、生活の中で大きな比重を占めることもありますよね。確かに、持ちすぎは良くないという考え方もありますが、ミニマリズムのために趣味を完全に手放すのは、人生の喜びを奪うことになりかねません。

本当に使っていないもの、今後も使う予定がないものは手放しても良いでしょう。しかし、あなたの人生の中心となるような趣味であれば、それは大切にすべきです。数を減らしたり、スリム化することは良いですが、完全に無くしてしまうのは避けるべきだと強く思います。人間は、楽しいことがあるからこそ、日々の困難も乗り越えていけるものですから。

人間関係:適度な距離感は大切、でも孤独は避けるべき

人間関係もまた、ミニマリズムの文脈で「断捨離」という言葉が使われることがあります。もちろん、あなたにとってネガティブな影響を与える人との関係は、見直す必要があるかもしれません。しかし、必要以上に人間関係を切り詰めてしまうのは、あまりお勧めできません。

人間は社会的な生き物です。一人で生きていくのは、想像以上に寂しく、難しいものです。友人がいれば、困った時に助け合えますし、喜びを分かち合うこともできます。お互いに支え合える関係は、人生を豊かにしてくれます。

管理が大変だからといって、全ての関係を断ち切る必要はありません。あなたの心を豊かにしてくれる人との縁は、大切にしてください。

食生活:シンプルに、でもバランスは崩さずに

食生活をシンプルにすることも、ミニマリズムの一環として取り組んでいる方もいらっしゃるでしょう。私も40代後半になり、若い頃と同じような食事はしないように心がけています。栄養バランスを考え、野菜を多めにしたり、スープを取り入れたりしています。

しかし、これも「何でもシンプルに」という考えが先行しすぎると、かえって不健康になる可能性があります。例えば、毎回外食ばかりになったり、特定の食材しか食べないような極端な食事は、体にとって良いとは言えません。

人間は、様々な栄養素をバランス良く摂取する必要があります。食事は、単に栄養を摂るだけでなく、心の栄養も満たしてくれる大切な時間だと私は考えています。彩り豊かな食事を楽しむことは、人生の喜びの一つです。外部の情報に惑わされすぎず、あなた自身の体と心が必要とする食事を心がけてください。

睡眠環境:人生の3分の1を過ごす場所だからこそ、妥協しない

ミニマリストの中には、ベッドを持たずに寝袋で寝ているという方もいらっしゃるようです。私も災害時を想定して寝袋を試したことがありますが、日常的に使うものではないと感じました。

人生の約3分の1は睡眠に費やされると言われています。その大切な時間を過ごす寝具を、安易に妥協すべきではないと私は思います。硬い床に寝袋だけで寝ると、体が痛くなり、翌日のパフォーマンスに悪影響が出る可能性があります。特に私のような40代後半の人間にとっては、腰や肩への負担は想像以上です。

ミニマリズムを追求すればするほど、質の良い睡眠環境への投資は重要だと感じています。体に合った枕や、心地よい布団を選ぶことは、心身のリラックスと健康維持に直結します。

思い出の品:無理に手放す必要はない

ミニマリストの中には、思い出の品も写真に撮って処分するという方もいます。私もいくつかの思い出の品を写真に収めて手放した経験がありますが、中にはどうしても手放せないものもあります。

例えば、学生時代のアルバムや、ご家族との思い出の品など、物理的な形として残しておきたいものもあるでしょう。無理に手放すことで、大きな喪失感を味わうこともあります。

全てを処分する必要はありません。「これだけは捨てられない」という思い出の品は、無理に手放さず、大切に保管しておけば良いのです。クローゼットの片隅に収まる程度の量であれば、それはあなたの心の豊かさを保つために必要な「余白」だと考えられます。

まとめ:ミニマリズムは「適度」が一番

ミニマリズムを実践することで、確かに選択肢が減り、日々の脳への負担が軽減されるというメリットはあります。無駄な買い物が減り、お金が貯まりやすくなるという効果も期待できるでしょう。

しかし、「断捨離」という言葉に囚われすぎると、本当に大切なものまで手放してしまい、かえって生活の質が下がったり、心の豊かさを失ったりする可能性があります。

私が思うミニマリズムは、「根こそぎ手放す断捨離」ではなく、「自分の生活をシンプルにする」という感覚です。何事も「適度」が一番。自分にとって何が本当に必要で、何を手放すべきなのかを冷静に見極め、バランスの取れたミニマリズムを実践していくことが、豊かな人生を送る上で大切だと感じています。

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