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なぜ今、20代が終活を始めるのか?新しい時代の終活観

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デジタルネイティブ世代における「終活」という現象は、近年注目を集めています。20代の若者が人生の終焉について考える活動に取り組む背景には、現代社会の多様な価値観や不安感が影響していると考えられます。私自身も40代後半で終活には少し早いかもしれませんが、少しずつ自身を身軽にするように心がけています。若い時にしかできない経験を積むことで、人間性が深まっていくという側面も考慮しつつ、今回は、このデジタルネイティブ世代の終活について深掘りしていきますね。

デジタルネイティブ世代の終活の現状

ある葬儀社が実施した20代から70代の男女1500人を対象とした調査では、約6割の人が自身の葬儀を行ってほしくないと回答しています。さらに、この調査からは、4人に1人が終活に取り組んでおり、特に20代の若年層で終活に関心を持つ人が多いという実態が明らかになりました。

20代が終活を始める理由としては、主に以下の点が挙げられます。

  • 金銭的な整理への意識: お金の相続や財産の管理について、早い段階で明確にしておきたいという考えがあります。
  • 物の整理への意識: 身の回りの品の整理や始末をきちんと行っておきたいという意向が見られます。
  • 効率性と合理性: コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスを重視する価値観が、終活という行動にも反映されています。

デジタルネイティブ世代の終活に見る社会背景

この現象は、単なる個人的な選択に留まらず、現代社会が抱える問題や若者の心理状態を映し出していると捉えられます。

  • 未来への見方: 一部の意見には、「未来はない」といった社会全体や将来に対する諦めが感じられることもあります。世界が徐々に悪い方向に向かっていることは事実かもしれませんが、それでも個人や身の回りの人の幸福程度は追求できるのではないかと私は考えています。
  • 社会や組織への向き合い方: 社会や組織に対しては、「尽くしても報われない」と感じることもあるでしょう。そのような場合、必要以上に期待せず、利用してやるくらいの気概で立ち回るのがちょうど良いのかもしれません。ただし、少し気に入らない程度のことで辞めてしまうのは、あまり良い選択とは言えません。最近は「静かな退職」が流行しているようですが、あまり露骨にやりすぎると職場に居づらくなることもあるので、その点は程々が良いでしょう。
  • 災害などへの備え: 近年多発する自然災害なども、身の回りや心の整理を促す要因の一つとなっているようです。日本においては、災害への対策は常に備えておく必要があります。例えば、モノを厳選し、非常時に使うツールをいつでも使えるようにしておくこと、そして大切なものを小さくパッキングできるようにしておくことは、いざという時に役立つでしょう。
  • 現実主義的な考え方と可能性: 自身の人生や社会の現実を冷静に受け止め、将来を現実的に見据える「ある意味賢い」という肯定的な見方もあります。若い頃からそうした現実主義的な考え方ができるのは素晴らしいことだと思います。ただ、身の回りをシンプルにできるからこそ、より身軽に、様々なことに挑戦できるという側面もあるのではないでしょうか。若さは期間限定の最強の武器でもありますから、そうした意味でも人生を存分に楽しんでほしいと願うこともあります。
  • 社会変革への視点: 今の中年以降の世代とは異なり、デジタルネイティブ世代はインターネットという強力なツールを自由に活用できます。この武器を使って情報を収集し、声を上げ、社会に変化を促す大きな可能性を秘めているのです。「政治は変わらない」と諦めるのではなく、未来のために必要な人材をきちんと選挙で選ぶこと。選挙に行くことは、自分自身、そしてその後の世代を守ることにつながります。いつの時代も若い世代が道を切り開いてきたことを忘れないでほしいと、私は思います。今の時代はAIも進化しましたので、一つの情報源などに盲信せず、様々な情報ソースから答えや行動を見出していくことが大切ですね。

まとめ

デジタルネイティブ世代の終活は、一見すると若者らしからぬ行動に映るかもしれません。しかし、これは現代の若者が抱える複雑な感情、すなわち、先行き不透明な時代における不安、物質主義からの脱却、そして個人の主体性を重視する価値観の表れであると理解できます。若い時にしかできない「無駄」や回り道を通じて得られる経験値が、人間性を豊かにするという側面もある中で、終活という選択がどのような影響をもたらすのか、今後も注視していく必要があるでしょう。自身の人生を主体的にデザインし、後世に負担を残さないという合理的な選択として、終活は今後も広がりを見せる可能性がありますね。

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