
EDCというのは「Everyday Carry」の略で、毎日持ち歩く必需品のことです。
鍵や財布、スマホなどがそうですが、今回はダイソーの「仕切れる小物ケース」を使って、都心での使用を想定したファーストエイドEDCを作っていきます。
「ファーストエイドキット」で検索すると、一式全てがパッケージされたアイテムが数多く販売されています。ただ、それだけのものを常に持ち歩くとなれば、バッグのスペースをそれなりに奪うことになりますし、本格的なアイテムの殆どは使われることはないかと思います。
そうしたものはアウトドアや長期の旅行、災害時の備えとしておいて、普段の持ち歩きには、「本当に使う可能性のあるものを中心に少しずつ」くらいで丁度いいと言うのが私の考えです。

ダイソーの「仕切れる小物ケース」は110円(税込み)で購入できるので、手軽にEDCを作りたいという人にとっては丁度いいのではないでしょうか。
中央で分割されていて、あとは4つの仕切り板で自由に配置を決められるのも、構成を考えやすくて良いと思います。
このケースを選んだポイントとしては、プラスチック製なので、柔らかいポーチのように中身が潰れてしまう心配がありません。また、半透明なので、ケースを開けなくても何が入っているか一目でわかるのも大きな利点です。いざという時に慌てて中身をひっくり返して探す必要がないのは、想像以上に便利なことだと思います。
サイズは100×73×20mmで、これくらいなら小さめのバッグにもポンと放り込めるサイズ感です。

中に入れるものとしては、まず絆創膏です。私はちょっとした擦り傷や切り傷など、何かと手に小傷を作ってしまいがちなので出番の多いアイテムです。
次に、爪切り。年を重ねてくると、なぜか爪が割れたりささくれたりすることが増えてくるので、これを携帯していると安心です。ヤスリも付いているものが便利で、爪を整えるだけでなく、ちょっとしたものを削るなどの他の用途にも使えたりします。
そして、衛生面で欠かせないのが綿棒です。個包装になっているものが衛生的で安心。耳掃除だけでなく、細かいところを拭いたりするのにも使えるので重宝しています。
さらに、食後のエチケットとして爪楊枝や歯間ブラシも入れています。爪楊枝は歯の手入れ以外にも使い道があるので、数本入れておくと役に立つ時が来るかもしれません。
私は爪の掃除とかに使っています。指先は清潔感に大きく影響する場所なので、綺麗にしておくに越したことはありませんよね。
そして、最後に常備薬ですね。私の場合はアレルギー薬、胃薬、そして痛み止めを入れています。特に花粉症がひどい時期には、アレルギー薬がないと仕事にならないこともあります。薬はかさばらないようにカットして持ち歩いているのですが、これもご自身の体調に合わせて必要なものを入れておくといいでしょう。
もちろん、この中身は人それぞれです。若い方なら薬は不要かもしれませんし、傷薬など、別のものが必要な方もいるでしょう。ご自身の生活スタイルに合わせて、中身をカスタマイズしてみてください。

全てを収めるとこんな感じです。まだ少し余裕がありますが、1日分を想定するのであればこれでも十分以上です。
都心での使用を想定した構成なので、他にどうしても必要なものがあればコンビニやドラッグストアで調達すればOKです。
身体に何事もなければ、使うものは爪切りに綿棒、歯間ブラシくらいで、あとは「持っておけば安心」という感じですね。

「こんなに小さいもの、本当に必要なの?」と思うかもしれません。しかし、EDCは日常のちょっとした不便を解消してくれるだけでなく、もしもの災害時にも役立ちます。
日本は地震などの自然災害が多い国です。いつ何が起こるかわからない今だからこそ、自分の身は自分で守るという意識が大切です。本格的な防災グッズを常に持ち歩くのは難しいですが、このEDCキットなら気軽に始められます。
今回の構成は、薬以外は全て100均で揃えられるものばかりです。「出番がなければないほどいい」ものですが、備えがあれば心に余裕が生まれます。
必要なアイテムをスマートに揃えておくと、思っていた以上に助けられる事があるので、ぜひ皆さんも簡単なEDCを作って、持ち歩いてみてくださいね。
