最近、SNSをあまり使わなくなりました。というより、積極的に見なくなりました。今使っているのはX（旧Twitter）と、たまに音楽をアップロードするYouTubeくらいです。Xも見るのは数日に1回程度。こんな風になったのには、いくつか理由があります。
常に繋がっているという状態が疲れる
インターネットが普及し、SNSがある今は、世界中の人々と24時間365日、繋がりっぱなしです。深夜にXを開いても、たくさんの投稿が流れてきます。まるでネットの世界には不夜城があるかのようです。常に誰かが何かを発信しているこの状況が、私には少し負担でした。
SNSを見ていると、たくさんの情報が飛び込んできます。私の場合は音楽関連の情報がタイムラインに多く流れてくるのですが、「新しい機材が出た」「こんな曲を作った」といった投稿を見ると、「いいな、自分も買ってみようかな」とか「こういうことをしてみようかな」と影響を受けます。
しかし、色々な人が様々な意見を発信しているので、結局何がいいのか分からなくなってしまいます。それに、経験上、人の意見を参考にしても、それが自分に合うとは限りません。新しいものを探すにしても、自分で試して、自分で納得した方がいいと思うようになりました。
他人と自分を比較してしまう
SNSで新しい機材を買ったという投稿（my new gear...）を見ると、なんだかモヤモヤします。自分も何かを買えばブログで紹介するくせに、不思議と他人の投稿には疲れてしまう。
コンテンツ制作をしていると、他の人とアクセス数を比較して「自分はダメだな」と感じることもありました。
自分で何かを作ることの疲れは仕方がないにしても、他人と自分を比較して疲れるのは、もううんざりです。
それに、SNSでは心無いことを言われたり、ブログで書いた記事に、内容をきちんと読んでいないような心無いコメントをされることもごく稀にですがあります。
もちろん、私に非がある場合もあるのでしょうが、ただ他人を攻撃したいだけの人もいるのが現状です。そういったことに疲れてしまい、「そこまでして誰かと繋がる必要はないな」と思うようになりました。
SNSから離れてみたら
SNSから距離を置くようにすると、不思議なことに、あれほど熱中していたのが嘘のように平気になります。ソシャゲ（ソーシャルゲーム）と似ていますね。
やめるまでは大変ですが、一度ログインしなくなると、簡単に距離を置くことができます。
私は今、Xをブログの更新情報を自動で投稿するツールとして使っています。それ以外の投稿は、気が向いた時にする程度です。誰かの投稿に返信することもほとんどありません。
SNSと距離を置いた結果、精神的にとても楽になりました。他人の発言や行動でイライラすることもなくなりましたし、Xで飛び交う政治や社会問題に関する偏った情報に振り回されることもなくなりました。
もちろん、SNSを主戦場にしている人もいるので、それがすべて悪いとは思いません。ただ、自分にとっては、必要な時に使うツールで十分だなと感じています。
デジタルデトックスのススメ
SNSから離れると、スマホを触る時間も減りました。私は家ではPCでブログを書くことが多いので、PCは触りますが、スマホはあまり使いません。
小さな画面で見るのは疲れますし、スマホでできることはほとんどPCでできるからです。
外出時も、スマホは必要な調べ物をしたり、音楽を聴いたり、電子書籍を読んだりするくらいです。写真を撮って一言添えることはあっても、SNSの反応を期待して投稿することはもうありません。
その場所や時間を楽しむことに集中したいからです。
もし、SNSに疲れたなと感じている人がいたら、一度、距離を置いてみてはいかがでしょうか。SNSとの付き合い方を考えなくていいだけで、心がとても軽くなります。
スマホがなかった20年前、当時はmixiなど小規模なSNSでも揉め事がありました。世界中の情報が膨大に飛び交う今のSNSでは、なおさらです。
たまには頭を空っぽにしてゆっくり散歩したり、自然の中で過ごしたり、好きな本を読んだり、一人で遊んでみたり。SNSでの繋がりよりも、現実の交流の方がはるかに大切だと感じています。
デジタルデトックスは、これから多くの人にとって重要なことになっていくのではないでしょうか。
