
最近、ネット上で「Frugal Chic(フルーガル シック)」という言葉を見かけました。
どういうものかと言うと、リッチで高級なものを身につけているように見えながらも、実はお金の使い方がとても賢い、新しいタイプの倹約家を指すものです。
これは、過剰な消費が当たり前だった時代への反動として生まれた考え方です。
「アンダーコンサンプション・コア(過小消費コア)」なども含めて、最近はまた新しいトレンドが生まれてきています。
次から次へとファストファッションの服を買い替えるのではなく、本当に価値のあるものにだけお金を使うという姿勢が、多くの人の心を惹きつけているようですね。
この消費スタイルは性別を問わず、誰もが日々の生活に取り入れることができる、素敵なヒントになるのではないでしょうか。
「Frugal Chic」な人々に共通する賢い習慣
「Frugal Chic」を実践している方々には、共通するいくつかの習慣があります。これらは、日々の暮らしの中でちょっとした工夫を積み重ねることで、大きな節約につながるものです。
一つ目の特徴は「無料の景品を断らない」ことです。これは、無料でもらえる商品のサンプルや、食事がサービスなどが提供されるイベントなど、お得な機会を逃さないという考え方です。
こうした小さなモノ・コトを積み重ねることで、お金を使うことなくさまざまなものやサービスを得るということですね。
次に、キャッシュバックや割引サービスを積極的に利用することです。
たとえば、スマートフォンアプリを通じて買い物をしたり、クレジットカードの特典を最大限に活用したりして、少しでもお金が戻ってくる仕組みを上手に活用します。これもまた、日々の賢い選択が節約につながる代表的な行動です。
三つ目に、長く使える良いものを買うことです。
これは、安価なものを何度も買い替えるよりも、少々値が張っても質の良いものを一つ買って長く使う方が、結局はお得であるという考え方です。
特に、ベッドやテーブルなどの家具、長く使う家電製品など、生活の基盤となるものについては、この考え方がとても重要になります。
四つ目に、中古品やヴィンテージ品を積極的に購入する習慣です。
新品のファストファッションの服を買う代わりに、中古のハイブランドのコートなどを選ぶといった例が挙げられます。
これは、単なる節約だけではなく、自分だけのスタイルを確立する楽しみにもつながりますね。
最後に、中古品を売ることです。
着なくなった洋服や使わなくなったガジェット、アイテムを売却し、次の誰かの手に渡すことは、環境にも優しいサステナブルな行動であり、「Frugal Chic」な人々の間で広く行われています。
まとめと個人的な考え
「Frugal Chic」は、単なる節約術としてだけではなく、美しい生き方として注目を集めています。
しかし、このトレンドには、「貧困や経済的必要性からくる行動を、美的なものとして捉えているのではないか」といった批判の声があることも事実です。
また、この考え方が、本質的な社会問題の解決にはつながらず、表面的な「おしゃれなパフォーマンス」に留まってしまう可能性も指摘されています。
ですが、限りある手持ちのお金の中で上手くやりくりして、それなりにいい暮らしをするための工夫をするというのは、良いことなのではないでしょうか。
ただ、あくまで若い人に向けた考え方という印象で、個人的には精神的な部分での無駄があるように感じました。
「リッチで高級なものを身につけているように見えながら」というのは他人との強い比較と言いますか、優越感と言いますか、マウント的な何かがありますし、「無料の景品を断らない」というのも、結局はそこから新しい無駄が発生して、上手く倹約が出来るようには思いません。
「おしゃれなパフォーマンス」と見られても仕方ないですし、私としては、その部分は「見せかけだけ」にしか見えません。
私であれば、全ての持ち物において、価格とクオリティのバランスが取れた良いものをしっかりと選んで長く使いたいですね。
基本的には新品のものの方が寿命も長く、中古品に関しても、何でも安くつくわけではなく、状態が良ければ価格はそれなりになってしまいます。
無理や背伸びをしすぎることなく、「身の丈に合ったライフスタイル」が一番ということなのではないでしょうか。
でも、こうした色んな考え方に触れるというのは、本当に学びになりますし、私が共感できないだけで否定するものではありません。
興味のある人は、更に深く「Frugal Chic」について調べてみるのも良いのではないでしょうか。
