
今回は、私が長年愛用しているマルチツール、ビクトリノックスの「クラシックSD」についてお話ししたいと思います。この小さなツールとの出会いは、まだ私が若かった頃、友人からのプレゼントでした。
当時は正直、「こんな小さなナイフ、何に使うんだろう?」と思っていたのですが、今ではもう手放せない、私の日常に欠かせない相棒になっています。
最近、私はEDC(Everyday Carry)という、普段から持ち歩くツールの世界にすっかりハマってしまいました。
EDCとは、まさしく「いざという時に役立つものを常に携帯しておく」という考え方で、スマートフォンや鍵、財布などがその代表例ですね。
なるべく物は増やしたくないと心では思っているのですが、いざという時に役立つツールを見つけると、どうしても心惹かれてしまうのです。
そんなEDCの入り口としても最適なのが、今回ご紹介するビクトリノックスの「クラシックSD」。この小さなマルチツールは、私の生活の中でもうなくてはならない存在になっています。
初めてこのマルチツールを手に取った時には、まさかこれほど長く使うことになるとは思ってもいませんでした。
しかし、気がつけばもう何年もの間、私の日常の様々なシーンで活躍してくれています。
なぜ「クラシックSD」がEDCの定番なのか?その驚くべき機能性

「クラシックSD」の全長は約5.8センチと、非常にコンパクトです。EDCポーチやキーケース、さらには小さな缶の中にもすっぽり収まるサイズ感なので、邪魔にならず、いつでもどこでも持ち歩きたくなります。
無駄なものを持ちたくないけれど、必要なものは最小限に抑えたい。そんな時に、これほど多くの機能を小さな一つにまとめたツールは、まさしく理想的な存在です。
この手のマルチツールの基本形ともいえるこの形状は、キーホルダーなどにつけて持ち歩くことも簡単にできます。だからこそ、常に携帯しておけば、いざという時に困ることはありません。

「クラシックSD」は、コンパクトなボディに驚くほど多くの機能が詰まっています。
このツールに搭載されているのは、まず鋭いブレード(ナイフ)です。そして、非常に切れ味が良いハサミ。さらに、爪の手入れに使える爪やすりは、先端がマイナスドライバーとしても機能します。
他にも、細かい作業に便利なピンセットと、緊急時に役立つ爪楊枝まで、これだけの機能がこの小さなボディに凝縮されているんです。
ナイフはペーパーカッターとして、段ボールの開封時にも使います。爪やすりは本来の機能よりも、ちょっとした隙間に差し込んで物をこじ開けたりするのにも使えるので、これが地味に便利なんです。そして、なによりもこのマルチツールの真価を発揮するのがハサミです。
「クラシックSD」ハサミの驚くべき実用性

先ほどもお話ししましたが、ビクトリノックスのマルチツールの中でも、特に「クラシックSD」のハサミは特筆すべき実用性を持っています。
実は以前、外出先で新しい靴下を買った際、どうにもタグが取れず困ってしまった経験がありました。そんな時、もしこの「クラシックSD」を持っていれば、簡単に解決できたはずです。衣類のほつれを直したり、ささくれをきれいに切ったりと、日常のあらゆる小さな「困った」を解決してくれます。
もちろん、普段の生活でも、お菓子の袋を開けたり、雑誌の切り抜きをしたりと、ハサミを使う機会は意外と多いものです。そんな時、わざわざ大きなハサミを探さなくても、ポケットやキーケースからさっと取り出せるこのハサミは、本当に頼りになります。
また、旅行や出張の際にも、このハサミは非常に便利です。たとえば、海外のお土産のタグを切ったり、急な修理が必要になったりした時など、旅先でのトラブルを未然に防いでくれる心強い存在です。ハサミがあるかないかで、いざという時の安心感は大きく変わります。私自身、このハサミのおかげで、何度も助けられてきました。
注意!マルチツールを携帯する際の日本の法律と正しい使い方

ここで一点、非常に重要な注意点についてお話しさせてください。ビクトリノックスのマルチツールは非常に便利ですが、日本の法律では、正当な理由なく刃物を携帯することはできません。
刃渡り6センチを超える刃物は銃刀法に抵触しますし、それ以下であっても、軽犯罪法に抵触する可能性があります。ビクトリノックスの「クラシックSD」のナイフは刃渡り3センチほどなので、銃刀法には抵触しませんが、「隠して携帯する」行為は、警察官の裁量によっては軽犯罪法違反と判断される可能性があるのです。
これは本当に注意が必要です。たとえば、キャンプや登山に行くという明確な目的があれば良いのですが、ただポケットに入れているだけでは、職務質問された時に大変なことになりかねません。私も昔は無邪気に持ち歩いていましたが、今は本当に自宅やキャンプ、アウトドアの際に使用するようにしています。万が一、不運にもお巡りさんのご機嫌次第でお縄になってしまうなんてことになったら、それは本意ではないですからね。
皆さんにも、この点はどうか十分注意していただきたいと思います。「6センチを超えないから大丈夫」というわけではないのです。護身用として持ち歩くことも、日本では認められていません。こうしたツールはあくまで、正当な目的のもとで正しく使うことが大切です。
ビクトリノックスの多彩なバリエーションとスイスカードについて

ビクトリノックスのマルチツールには、実に多くのバリエーションが存在します。例えば、LEDライトが付いているモデルや、爪切りがついているモデル、さらにはUSBメモリが付いているモデルなど、用途に合わせて選べるのが魅力です。

個人的には、同社の「スイスカード」というカードサイズのマルチツールもおすすめです。これも非常に多くの機能が詰まっていて、財布にも入れられるので便利です。
ただし、このスイスカードにもナイフが付いているため、やはり持ち歩きには注意が必要です。
まとめ

ブレードが付いているものは持ち出しが難しいのですが、最近はマルチツール、スイスカードともにブレードレスモデルがリリースされ始めています。
私としてもマルチツールのルックスは大好きなのと、ハサミなどは持っておくと便利なので、近いうちに購入しようか検討中です。
その時はまた改めてレビュー記事を書かせていただきますね。
こうしたツールはEDCだけではなく、もしもの際の防災アイテムとしても役立つので、便利さを楽しみつつ備えていきたいと思います。
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