
今回は、巷で話題になったダイソーのロボット掃除機についてお話ししようと思います。発売当初は品切れが続き、なかなか手に入らなかったこの商品。私自身、ブームが落ち着いた頃にようやく梅田のダイソーで見つけて、税込550円という値段に惹かれて購入しました。
これまで、ルンバをはじめとするロボット掃除機には興味はあったものの、「結局使わなくなるのでは?」という思いがあり、購入には至りませんでした。最近のハイエンドモデルは、センサーの精度が上がり、ゴミを効率的に吸引するだけでなく、水拭き機能やアプリ連携など、さまざまな機能が搭載されています。掃除にかける時間を大幅に短縮できる、優秀な時短アイテムとして進化しているのは知っています。
しかし、私の住んでいる家は1LDKで、クイックルワイパーを使えば3分から5分、掃除機でも10分もあれば掃除が終わってしまいます。なので、基本的に掃除は自分でやるようにしていました。そんな私が、550円という価格につられて思わず手を出してしまったのです。
今回はこのダイソーのロボット掃除機を実際に使ってみて、550円という値段は本当に妥当なのか、どんな人におすすめできるのか、正直な感想をお伝えしようと思います。
期待は禁物?550円のロボット掃除機の性能

まず、ロボット掃除機を手にした最初の感想は「軽っ!」でした。本当にこれでちゃんと動くのか不安になるほど軽いです。本体と動力源である単三電池3本、そして底面に装着する専用のクリーンシートが付属しています。

このロボット掃除機の最大の特徴は、一般的な掃除機のようにゴミを吸引して内部に溜めるのではなく、底面のクリーンシートにホコリや髪の毛を絡め取って掃除する、という点です。イメージとしては、クイックルワイパーが自動で床を拭き掃除してくれるような感じです。
底面にはマジックテープ(自分で取り付け)があるので・・・

付属のシート(15枚入り)を貼り付ける感じです。

これであとは電源を入れて放置するだけです。

実際に動かしてみたところ、正直に言って全く期待はしていませんでした。550円ですから。でも、使ってみると、ホコリや髪の毛、ちょっとしたゴミは意外としっかりとキャッチしてくれていました。これには少し驚きました。
ただ、やはり550円。高性能なセンサーは搭載されていません。物に当たると方向を変える仕組みですが、狭い場所や入り組んだ場所に一度入ってしまうと、自力で脱出できなくなることも多々ありました。また、少しの段差も乗り越えることができず、カーペットでは使えず、フローリングのような平らな床での使用が前提となります。私の家はクッションフロアなので、このロボット掃除機を使うには最適な環境でした。
どんな人におすすめ?
正直なところ、このロボット掃除機が「掃除の役に立つか?」と聞かれれば、私は「あまり役に立たない」と答えます。自分で掃除した方が圧倒的に早くて確実だからです。
しかし、この商品には別の価値があると感じました。それは、「ロボット掃除機を体験できる」という点です。
「ロボット掃除機ってどんな感じなんだろう?」と興味はあるけれど、高価なものをいきなり買うのはちょっと、と思っている人には、このダイソーのロボット掃除機は最適な入門アイテムです。この商品を使えば、ロボット掃除機が家の中にいるとどんな感じになるのか、その動きや掃除の様子を気軽に体験することができます。
「もし高価なロボット掃除機を買ったら、こんな感じで動くのかな」と想像しながら使うのも楽しいものです。このロボット掃除機で「もっと本格的なものが欲しい」と感じたら、その時に高価なモデルの購入を検討すればいいのです。
また、広くて平らな床の部屋に住んでいる人にとっては、意外と役立つかもしれません。障害物が少ない場所であれば、ある程度の範囲を自動で掃除してくれるので、ちょっとしたホコリや髪の毛を掃除してくれるという使い方なら活躍する可能性があります。
ちなみに、別売りで専用クリーンシート(24枚入り)も売っています。もしこのロボット掃除機が気に入ったという人は、追加で購入して長く使ってみるのも良いでしょう。
