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40歳からの身体と心の変化について書いてみる

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私は今、40代後半に差し掛かっています。人生の節目となるこの時期、身体と心の変化について、個人的な体験からお話ししたいと思います。

20代の半ばから30代が終わる頃まで、正直なところ、自分の体や精神面で劇的な変化を感じることはほとんどありませんでした。しかし、40歳という節目を境に、驚くほど変化の波が押し寄せてきました。特に男性の場合、40代は統計学的な意味合いでも「厄年」とされる時期と重なります。41歳から43歳にかけて前厄、本厄、後厄と続き、これは単なる迷信ではなく、体に大きな変化が訪れるタイミングを示すものだと感じています。

昔は「初老」とも言われた40代。この時期は、それまでの無理が効かなくなり、体調を崩しやすい「人生の節目」です。健康に気をつけて過ごすことが、これまで以上に重要になります。20代、30代でフルパワーを使い果たし、40代に入った途端にコンディションを崩す方も少なくありません。厄年をネガティブに捉える必要はありませんが、「自分の体の声に少し耳を傾けよう」と意識する良い機会だと考えています。

体力の衰えと体の違和感

40代に入ってまず実感したのは、体力の大幅な低下です。ガタンと落ちた、と言っても過言ではありません。少し無理をするとすぐに疲れが溜まり、体が重く、しんどいと感じることが増えました。かつては難なくこなせた動作でも、体が言うことを聞いてくれないような感覚に襲われることもありました。

特にショックだったのは、ある日突然のめまいや体のふらつきです。元々貧血気味でしたが、40代に入ってからはそれが顕著になり、時には立ち止まって動けなくなるほどの強いめまいを感じることもありました。私の場合、ある朝、理由もなく背中や骨盤のあたりに激しい痛みを感じたこともあります。病院に行っても異常はないと言われることが多いのですが、これはやはり「衰え」の一種なのでしょう。関節、特に膝などに痛みを感じやすくなったのもこの頃からです。

私は音楽制作などもやっており、インドアな日々をメインとしていた30代までは極度の運動不足でした。そのツケが回ってきたのか、体に違和感を感じるようになります。ある時期、右腕と左腕の重さが違う、右腕がだるい、といった状態が続きました。小さな違和感ですが、これは身体からのサインだと受け止めました。この経験から、日々のウォーキングや軽いストレッチなど、意識的な運動を取り入れるようになりました。

突然の激痛!中年期にやってきた「四十肩」の恐怖

身体への違和感で特に記憶に新しいのは、いわゆる「四十肩」の経験です。40歳を過ぎてから、更に右腕に「レスポンスが遅れる」「少し重い」という違和感が。「まあ、年を取ればこんなものか」と特に気にせず過ごしていたのですが、厄年も終わりに近づいた頃、上腕の付け根、肩関節の外側あたりに痛みが走り始めました。

そしてある朝、その違和感は一変、言葉にならないほどの「激痛」へと変わりました。思わず声が出てしまうほどの痛みです。

四十肩と言うと肩全体が痛いイメージですが、私の場合は上腕の付け根が非常に痛みました。この痛みで、腕を真上に上げる動作、ボートを漕ぐような動作、腕をぐるぐる回転させる動作は一切できなくなりました。平泳ぎのようなモーションも痛くて無理です。さらに厄介なことに、患部を少しでもぶつけたり、振動が加わったりするだけで激痛が走ります。寝ている時でさえ、痛みで目が覚めてしまうこともありました。朝起きて伸びをするだけで、絶叫してしまうほどの痛みが走ります。

特に困ったのは、生活の様々な場面で支障が出たことです。右腕が痛いので、背中に手が回らず、服を着る時や背中を洗う時、ギターを弾く時でさえ激痛が走ります。痛みは治まるのを待つしかないと聞いていましたが、何をするにも痛いのは本当に地獄でした。人生の先輩である両親からは「とにかく動かしながら1年、2年耐えろ」と言われましたが、痛みで動かせないのが正直なところです。病院での治療も試したものの、特段効果を感じなかったという話も聞きましたので、静かに痛みが引くのを待つ期間が続きました。今では突っ張る感じは残るものの、日常生活には支障がない程度に回復しました。この経験から、日頃からの肩周りのケアと、体の小さな違和感を放置しないことの重要性を痛感しました。

外見の変化と生活習慣の見直し

40歳を過ぎて、外見にも変化が現れ始めました。

白髪の増加がその一つです。もともと白髪はあったのですが、40代に入ってからはその増加のスピードが加速度的に上がったように感じます。また、運動不足と相まって、30代の頃とは違う場所に贅肉がつくようになりました。特に背中や腰の上部といった、これまで気にしていなかった部位にお肉がつき、体型が崩れかけていることに気づき、慌てて食事の節制を始めました。

そして、筋肉量の低下も深刻です。体が細くなったと感じる部位もあり、筋力も全体的に落ちてきています。体力が落ちるだけでなく、筋肉が衰えることで、ちょっとした動作でも疲れやすくなる悪循環に陥ります。年齢を重ねるほど、ウォーキングなどの運動で筋肉を維持することが重要だと痛感しています。

歯と目の問題は人生の最重要課題

身体以上に大きな変化を感じたのが、「歯」と「目」です。

40代に入ってから、歯のコンディションが急速に悪化しました。虫歯だけでなく、歯周病を発症し、歯茎のコンディションがガタガタになってしまったのです。歯周病は進行を完全に止めるのが難しく、歯を失う大きな原因となります。これを経験して、本当に心から思うのは、若い方にも、そして同世代の方にも伝えたいことです。

「歯を大事にしましょう」

歯の健康は、食事の楽しみだけでなく、全身の健康、ひいては人生の質に直結します。定期的に歯科検診を受け、歯石除去などのメンテナンスを行うことは、人生において最も重要な投資の一つです。

今は割と歯の状態は落ち着いていますが、歯周病とは今後も長い付き合いになりそうです。

そして、もう一つが「目」、つまり老眼の始まりです。私は元々強い近視で、長年眼鏡をかけて過ごしてきました。

近視の人は、老眼になっても眼鏡をかけている状態だと、遠くは見える代わりに近くの文字が見えにくくなります。逆に眼鏡を外して裸眼になると、近視が勝るため、手元はよく見える、という何とも厄介な状況になります。書類を読む時などは眼鏡を外した方が見えやすい、という奇妙な状態です。

視力1.5など、目が良かった人が老眼になった時のショックは計り知れないと思いますが、この老眼の進行もまた、加齢による変化の一つとして受け入れざるを得ません。遠近両用の眼鏡も選択肢の一つとなりますが、自分の生活スタイルに合わせた視力補正を考える時期に来ているということです。

心の変化と新しい価値観

ここまでは身体のデメリットばかりを語ってきましたが、年を取ることは悪いことばかりではありません。むしろ、精神面では非常に楽になったと感じています。

長年の経験を積むことで、心に「落ち着き」が出てきます。若い頃にあったギラギラした焦燥感や、他者からの評価を過度に気にする承認欲求は、かなり薄れてきました。それよりも、今この瞬間の自分のリアルな生活、大切な人と過ごす穏やかな時間の方が遥かに大事だと感じるようになったのです。

小さなことでも幸せを感じられるようになったのは、年齢を重ねた大きなメリットだと感じています。若い頃には「つまらない」と感じていたささやかな出来事や、日常の平穏が、何にも代えがたい喜びとなります。これは、長い人生の経験が、価値観の優先順位を整理してくれたからかもしれません。

一方で、制作意欲や新しいことに挑戦する気概は、若い頃に比べて減退したように感じます。音楽制作やブログ執筆といったクリエイティブな活動に対する「やる気」を奮い立たせるのは、今後の課題です。しかし、この「ゆるさ」もまた、今の自分の自然な状態なのかもしれない、とも思っています。

選択基準のシフト:機能性と清潔感

年齢を重ねるにつれて、服やモノを選ぶ基準も大きく変わりました。若い頃は、ルックスやアイテムの「おしゃれさ」「かっこよさ」が最優先でした。しかし、40代以降は、機能性快適さに大きくシフトします。どれだけ機能的か、着心地が良いか、生活に取り入れやすいか。そういった、地に足の着いた実用性が最重要になってきます。

また、中年期以降は清潔感が若い頃の何百倍も重要になります。加齢臭なども気になり始めるため、身だしなみを整え、清潔であることを意識しなければ、悪い意味で人目を引いてしまいます。「中年だからこそ、品良く」という意識を持つことが、社会人としてのマナーであり、自分自身を大切にすることにつながります。

ゆるやかに、軽やかに

身体は衰え、老いや変化は避けられません。しかし、それは誰もが通る道です。大切なのは、この変化を過度に恐れたり、全てを拒否したりすることなく、「抗いながら受け入れる」という姿勢です。

体力や健康を維持するために努力しつつ、同時に、人生観や価値観が豊かになるという側面も楽しむ。若い頃とは違う視点で、新しい趣味や喜びを見つけることができるのも、この年齢の特権です。肩の力を抜いて、ゆるやかに、軽やかに、人生の中年期という旅路を楽しんでいきたいなと思います。

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