皆様お疲れ様です。AZUです。
画像のトラックボールは数年前まで愛用していたロジクールのトラックボール「M570」です。
私はマウスではなく手首の負担が軽いトラックボール派でして、DTMからブログなどの作業に使い倒してきたこともあり、酷使する左のクリックボタンがチャタリングするようになってしまいました。
チャタリングというのは、1回クリックしただけでダブルクリックになってしまうストレスマッハな症状で、こうなったら買い替えるのが普通の考えではあるのですが、貧乏性な私としては「何とか使えるようにしたい」と思い立ち、チャレンジすることにしました。
ということで今回は左クリックのチャタリングを解消する処置とホイールをメインとした全体的なクリーニングをやっていきますね。
まずは分解
まずはネジを外していくのですが、裏側の滑り止め4ヵ所のうちの右側を除いた3ヵ所をはがしていきます。
するとネジが見えるのですが、ネジ山が星型の「トルクスネジ」を使っているので、持っている人は専用のものを使って外してください。
100均で売っている精密ドライバーの1.4mmマイナスでも回せるので、そちらでもOKです。
最後のネジは電池ボックスのこの部分にあります。
シールを破る形になるのと、この作業によってメーカーの保証は一切効かなくなるので注意してくださいね。
取り外すとこんな感じ。
ボールをはめ込むパーツとの接続コードに傷をつけないように注意してくださいね。
チャタリングの改善処置
ドライバーが指しているこのパーツが左クリックのスイッチです。
酷使によりこのパーツがバテてしまったことによりチャタリングが発生しているので、パーツを取り替えずに処置をする方法として…
接点復活剤を使います。
どこのメーカーのものでもOKですが、私は「 KURE 2-26 防錆・接点復活剤」を持っているのでこれを使います。
ギターのメンテ用に使っていて、ELTのギタリストである伊藤一朗さんも愛用しているとのことです。
直接吹き付けると大量に流れ込んでしまってクリックの感触がなくなってしまうので、画像のように綿棒を当てて、染み込ませながら少量を流し込むと上手くいきます。
あらかじめ綿棒に接点復活剤を含ませてから流し込むというのもいいと思います。
流し込んだらスイッチをカチカチと押して馴染ませていきます。
滅多にないとは思いますが、もしも右側のスイッチもチャタリングしているようでしたら同様の処置をしておきましょう。
ホイール・全体のクリーニング
そしてここからはホイールのクリーニングです。
私はあまり知識がないので分からない部分もあるのですが、おそらくグリスが塗られているので経年によりホコリと汚れが溜まっているのが綺麗に回転しない原因だと思います。
ということで、ここは綿棒とエタノールでひたすらにホイールと軸の部分を磨いて汚れを取っていきます。
こうした部分のクリーニング用にエタノールを持っておくと非常に便利です。
何とか綺麗になりました。これでベタベタしませんが、潤滑油的なものはやはり必要だと思います。
でもグリスは使いたくないなと悩んでいる時に使えそうなものがあるなと引っ張り出してきたのが・・・
「シリコンスプレー」です。これは引き出しの滑りが悪くなった時にダイソーで買ってきたもので、こんなものでも100円で手に入ってしまいます。
幅広く使える便利なアイテムなので、一家に一つ置いておくと本当に便利ですよ。
軸になるこの部分とホイール内側にある歯車のような部分にも吹きかけておきました。
しばらく回転させて馴染ませるとスムーズに回るようになり、これで処置は完了です。
せっかく分解したので、後はガワの部分のボタンの隙間などの汚れが溜まりやすい場所もクリーニングしておきましょう。
組み立ててすべての作業が完了しました。
チャタリングも問題なく解消されているだけではなく、ホイールも引っかかりなく滑らかに動くようになりました。
キレイになってまだまだ現役バリバリの風格を取り戻せたのではないでしょうか。
終わりに
後はこんな感じで袋に入れて保管する感じです。現在のメインであるM575のバックアップとしてもう少しの間は頑張ってもらいます。
チャタリング防止に関してはあくまで応急処置的なものではあるのですが、これで当分の間は大丈夫だと思います。
接点復活剤でも治らくなったら、スイッチパーツの交換もやってみたいです。
他メーカーの製品でも応用が効くメンテナンス方法なので、チャタリングで悩んでいる場合は買い替える前に一度挑戦してみてくださいね。
それでは今回はこの辺で。
ちなみに交換用のパーツは以下のオムロン製のものです。腕に自身のある人は挑戦してみてください。
私の現在のメイン機は同じくロジクール製の「ERGO M575S」です。M570よりも手のひらの負荷が軽いように思います。