皆様お疲れ様です。AZUです。
今回は2023年の秋ごろに購入した「AVIREX M-65フィールドジャケット」についての記事です。
M-65フィールドジャケットといえば、ミリタリーウェアの歴史に名を刻む名作。1965年にアメリカ陸軍の正式採用モデルとして登場し、2008年頃まで長きにわたり現場で活躍しました。映画『ランボー』や『タクシードライバー』での着用シーンが象徴的で、多くのメディアでも語り尽くされている一着です。
購入を考えた際、最初はビンテージや放出品も視野に入れていました。しかし、状態の良いものを探すのは至難の業。特にデッドストック品ともなると価格が高騰しており、手軽に手を出せる価格ではなくなってきました。
そこで選んだのがAVIREXのM-65。AVIREXは元々、米軍向けのフライトジャケットを手掛けていたブランドで、ミリタリーウェアの再現度と品質の高さには定評があります。ヴィンテージの風合いを持ちつつも、現代の技術でアップデートされたAVIREX製なら、デイリーウェアとしての実用性も確保できます。
一応このブログはミニマリズムもメインテーマの一つとしてあるので、ミニマルなクローゼットを作るという意味でも機能的で魅力的なディティールを持つ、頑丈で長年愛用できる服として欲しいなと思ったのが購入の理由です。
エポレット(肩章)付きのデザインやブラス(真鍮)ジッパーの仕様から判断すると、ヴィンテージの3rdモデルをベースにしていると思われます。細部にまでこだわりを感じさせるディテールが魅力的です。
一般的にミリタリージャケットといえば、オリーブドラブやカーキが定番カラー。しかし、私は手持ちのアイテムとの相性や個人的な好みを考え、あえてブラックを選びました。ブラックならカジュアルからモード系まで幅広いスタイルに対応でき、コーディネートの汎用性も抜群です。
生地感や色合いに関しては、この写真が最もリアルに伝わるかと思います。オールコットン素材で、ほんのりユーズド感のある風合いが特徴。新品ながらもどこかこなれた雰囲気を持ち、着るほどに味わいが増していきそうです。
裏地もオールコットン製のため、防水性はありません。また、ポリエステル素材に比べると袖を通す際の滑りは若干劣るものの、その分、肌触りの柔らかさが魅力。ナチュラルな着心地を重視する方にはぴったりの仕様です。
さらに、左胸にはレザー製のメーカーロゴワッペンが施されており、裏面がベルクロ仕様になっているため、簡単に取り外しが可能。ブランドを主張しすぎず、シンプルなデザインで着こなしたい方にも良いんじゃないでしょうか。
今のところは外さずに着ています。
スタンドカラーは、防風性をしっかり確保できる設計になっており、ベルクロ仕様でサッと簡単に閉じられるのがポイント。冬場の強い風をシャットアウトできるため、思いのほか使用頻度が高く、寒さの厳しい日にも頼りになります。首元をしっかりカバーできるだけで、体感温度が大きく変わるので、防寒性を重視する方には特におすすめです。
また、スタンドカラーのデザインはマフラーを巻きやすいのもメリット。首回りの保温性を高めることで、さらに防寒対策がしやすくなります。実際、大阪の冬程度なら、このジャケット1枚で十分対応可能。インナーに厚手のニットやスウェットを合わせれば、真冬でも快適に過ごせるでしょう。
ジッパーを開けると中にフードが収納されているのも特徴的なディテールのひとつ。まだ使用する機会はありませんが、急な雨や風の強い日に活躍しそうな仕様です。普段はフードなしのシンプルなスタイルで着こなしつつ、必要なときにサッと出せるのは機能面でも高評価ポイント。こうした実用的なギミックが備わっているのもミリタリーウェアの魅力ですよね。
M-65の最大の特徴は、フロントに配置された4つの大容量ポケットです。フラップ付きのポケットは、マチも広く、ハンカチやティッシュはもちろん、スマートフォン、モバイルバッテリー、コード類も余裕で収納できます。さらに、小さく折り畳めるエコバッグを入れておけば、急な買い物にも対応でき、近場であればバッグなしの手ぶらで出かけることができます。
旅行の際もこれだけの収納力があれば、小さなバッグなどを別で持つ必要はなさそうですね。
フロントは重厚なシングルタイプのジッパーとスナップボタンの二重構造。これにより冷たい風の侵入をしっかりと防ぎ、暖かさをキープします。
M-65には、左右に内ポケットが装備されています。スマートフォンや財布、キーケースなどの貴重品を収納するのに最適です。
国内はともかくとして、海外は本当に油断できないので、こうしたポケットは結構大事です。
ポケットのサイズ感としては2つ折りの財布は余裕で入りますが、長財布は難しい感じです。最近は2つ折りの財布よりも小さな財布を使う人や、完全キャッシュレスで財布すら持たない人もいたりするので、これくらいのサイズ感でも問題は無さそうですね。
私はキャッシュレスをメインにしつつ、少しだけ現金を持ち歩いているので2つ折りを使っています。
ウエスト部分にはドローコードが内蔵されています。これを絞ることで下からの風を防ぎ、保温性を高めることができます。また、シルエットを調整することで、よりスタイリッシュな着こなしを楽しむことも可能です。
袖口には、ベルクロアジャスターが装備されています。これにより、袖口のフィット感を簡単に調整でき、風の侵入を防ぐことができます。また、インナーに合わせて袖口の開き具合を調整することで、様々な着こなしに対応できます。
袖裏には、ミリタリーグローブを固定するためのベルクロが備わっています。これは、極寒の環境下での作業を想定した、M-65ならではの機能美と言えるでしょう。普段使いでは、袖口を絞ることで、よりスタイリッシュなシルエットを作り出すことができます。
私は基本的には季節関係なく絞って着ています。
サイズ感としてベストなのは、インナーはTシャツ1枚、もしくはオックスフォードシャツなどを入れて丁度いいくらいでしょうか。
着こなしに関してはキレイめ、カジュアルどちらでも使えるので汎用性は抜群です。
防寒性に関しては、冬場は薄手のニットを入れて過ごしましたが、大阪くらいの寒さであれば、ものすごく寒い日でもマフラーを巻けば特に問題はありませんでした。
また、厚手のロンT+TAIONのインナーダウンベストを組み合わせると、2月の寒い時期も過ごせます。
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ただ、私はどちらかと言えば暑がりなので、冬でも割と薄着なのですが、このあたりは個人差ということで。
一般的な感覚で言えば、春、秋、冬の中盤あたりまではこの1枚で着回せると思います。
ネットでM-65のコーディネートを見て回っていると、恐ろしいまでにエイジングされたものがあり、それがすごくかっこよかったので、私もこの先10年は愛用していきたいです。
冬場をより暖かくと言う感じであれば、アルファ・インダストリーズの長めのものも良いですね。
ライナーも付いているので季節ごとの調節もしやすそうです。