
今回、私が手に入れたのは、カラビナ型のマルチツールです。日々の生活の中で、工具が必要になる場面は突如として訪れますが、その都度フルセットの工具を持ち歩くわけにはいきません。
この「豊光 AG-774 TOOL NEO ALL-IN-ONE カラビナ」は、そんな「もしかしたら?」に備えるアイテムとして私の目に留まりました。
このAG-774は、ただのツールではなく、普段からバッグや鍵に付けておける「カラビナ」の形をしている点がユニークです。工具メーカーである豊光株式会社の製品ということで、多少の期待は抱きましたが、正直なところ、一番の決め手は税込789円という破格の安さと、その格好良いデザインでした。
EDC(Everyday Carry)、すなわち毎日持ち歩くアイテムとして、デザインと機能性を両立しているように見えます。しかし、結論からお伝えすると、このツールの実力は「価格相応であり、機能に過度な期待は禁物」です。
AG-774の詳細について
AG-774は、大阪の工具メーカーである豊光株式会社から提供されている製品です。材質は耐久性の高いステンレススチールで、見た目には重厚感と光沢があり、所有欲を満たしてくれます。
サイズは、長さが約18cm、幅が約4cm、厚みが約8mmという非常にスリムな設計です。鞄にぶら下げていても邪魔になりにくいサイズ感でありながら、メーカーは以下のような多岐にわたる機能を詰め込んでいます。
- ワイヤーカッター
- スケール(定規)
- 栓抜き
- カッター(ロープ・紐切り用)
- 六角レンチ(5.5mm, 7mm, 8mm, 10mm, 12mmの合計10箇所)
- プラスドライバー
- スポーク用ドライバー
- カラビナ(クリップ)
これだけ多くの機能がわずか789円で手に入るというのは驚きですが、私たちはその機能一つ一つの品質を冷静に見極める必要があります。私は工具を扱う視点から、このツールの「実力」と「限界」を検証しました。特に、六角レンチのサイズが豊富についている点や、カラビナとしての強度は、購入を検討している方が最も気になる部分ではないでしょうか。実際に使ってみた率直な感想を続けてお伝えします。
過度な期待は禁物
結論として、このAG-774の真価は、「デザイン性の高いカラビナ」と「いくつかの簡単な機能がおまけで付いてくる」という点にあります。本格的な工具としての性能は期待しない方が賢明であり、すべての機能をフル活用しようと考えるのは、残念ながら現実的ではありません。
普通に使えそう

栓抜き これは普通に使えます。構造がシンプルで強度も確保されているため、アウトドアやレジャー、家で使う分には全く問題ありません。

プラスドライバー ドライバーの精度については少し微妙。厚みに合わせて+の一辺が短くなっているので、ネジ山に完全にフィットしない場合があり、固く締まったネジを回すとネジ山を潰してしまうリスクがあります。しかし、「手元に本当に何もない時の緊急用」としては機能します。
デザインはステンレススチールの質感とデザインが格好良く、鞄や鍵に付けているだけで気分が上がります。キーホルダーとしては悪くないんじゃないでしょうか。
あまり使えない

カッター(紐切り用) 残念ながら、このカッター機能の切れ味は非常に鈍いです。書籍などを縛るビニール紐を切ろうと試みましたが、力を入れてもスムーズに切断できませんでした。カッター機能としての実用性は低いと評価せざるを得ません。ロープや紐切りを期待しての購入は避けた方が良いでしょう。もしカッター機能を使いたいなら、自分で研ぎ直す手間が必要になると覚悟してください。
ワイヤーカッター・六角レンチ・スポーク用ドライバー ワイヤーカッターや豊富な六角レンチは魅力的ですが、形状の都合上、使いやすいというわけではありません。このため、強いトルクをかける作業には向きません。これらはあくまで「機能が付いている」という程度の認識で、緊急時の応急処置用と割り切る必要があります。がっつり工具として使うのはやめた方が良いでしょう。
終わりに
まあ、価格なりなので特に落胆もありません。こんなものでしょ。
見た目がカッコいいので、とりあえずはバッグに付けてキーホルダーにでもしておきます。
ファイナルファンタジーの武器にありそうなデザインなのが良いですよね。アサルトリリィの方が近いでしょうか。
きちんとした使えるマルチツールが欲しいのであれば、普通にビクトリノックスのマルチツールかスイスカードを買った方が確実に役に立ちます。
「あまり役に立たないモノ」の情報をシェアするのもブログの役割の一つだと思うので、この記事にもそれなりに意味があるんじゃないでしょうか。そうであって欲しいです。
ということで今回もお付き合い頂きましてありがとうございます。
